概要
遺伝子組換え細胞株は、創薬探索、毒性試験、および基礎研究において広範に利用されているツールの1つです。特定遺伝子を長期間安定的に発現させるためには、その遺伝子と(薬剤耐性や蛍光タンパク質などの)マーカー遺伝子の発現カセットを組み込んだベクターのトランスフェクション、またはウイルス系を用いた導入を行います。一過性の発現系と異なり、安定発現細胞株ではアッセイ試験を繰り返すことができ、結果の再現性について検討することが可能です。
特長
CellPower
™ を利用することの利点
- 複数の遺伝子導入法が使用可能:ウイルス系(レンチウイルスやレトロウイルス)および非ウイルス系(化学的または物理的)
- 遺伝子導入が困難な細胞株でも樹立実績有り
- 細胞膜タンパク質の安定発現細胞株の樹立実績有り
- マイコプラズマ感染の制御と検出による高品質基準を設定
- mRNA発現を保証
- 複数の機能試験によるクローン細胞の評価
- 創薬支援のone-stop solution:遺伝子合成から細胞株樹立まで
- LentiCRISPR技術を使用(Broad Institute, Inc. Cambridge, Massachusettsからライセンス)
Classic CellPower™
サービス内容 |
サービスパッケージ |
出荷物 |
納期 |
リコンビナントタンパク質発現(過剰発現、誘導発現、発現ノックダウン)(SC1394) |
安定発現細胞プール |
- 安定発現細胞プール(2チューブ)
- Q-PCR & FC、ウェスタンブロッティングによる検証結果
- mRNA & タンパク質によるターゲット遺伝子発現試験結果(過剰発現、誘導発現)
- マイコプラズマ陰性
- 細胞生存率≧90%
- 隔週の進捗報告
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12~18週間 |
シングルクローン |
- シングルクローン2種類/各2チューブ(1×106 cells/vial)
- Q-PCR & FC、ウェスタンブロッティングによる検証結果
- mRNA & タンパク質によるターゲット遺伝子発現試験結果(過剰発現、誘導発現)
- マイコプラズマ陰性
- 細胞生存率≧90%
- 隔週の進捗報告
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12~18週間 |
Lenti-CRISPR KO サービス(SC1652-V) |
レンチウイルスによる困難な細胞株へのトランスフェクション |
- 1遺伝子をノックアウトした細胞株
- 両アレルノックアウトした1つの細胞株/シークエンシングにより検証
- ネガティブコントロール:Cas9安定細胞プール
- mRNAまたはタンパク質発現による対象両アレルのノックアウトを検証(要望に対応)
- 2チューブ/各クローン(凍結、マイコプラズマ陰性、生細胞率≧90%)
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16~26週間 |
CellPower™ Plus
サービス |
仕様 |
出荷物 |
納期 |
CellPower™ Plus |
細胞プール:特別なQC基準(160種超のマイコプラズマ検査)による品質検査 |
- 安定発現細胞プール
- Q-PCR & FC、ウェスタンブロッティングによる検証結果
- mRNA & mRNA & タンパク質によるターゲット遺伝子発現試験結果(過剰発現、誘導発現)
- マイコプラズマ陰性
- 細胞生存率≧90%
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11~13週間(3ヶ月) |
シングルクローン:特別なQC基準(160種超のマイコプラズマ検査)による品質検査 |
- シングルクローン2種類/各2チューブ(1×106 cells/vial)
- Q-PCR & FC、ウェスタンブロッティングによる検証結果
- mRNA & mRNA & タンパク質によるターゲット遺伝子発現試験結果(過剰発現、誘導発現
- マイコプラズマ陰性
- 細胞生存率≧90%
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15~19週間(4~5ヶ月) |
Pre-QC:宿主細胞のマイコプラズマ感染検査に特別なQC基準を適応 |
QC報告書 |
2~3週間 |