Nordic Preclinical Sciences / フィルジェン ID: J01923

RedOx プロテオーム 受託解析サービス ID: J01923

チオールトラッピング技術と質量分析に基づく手法を用いて、in vivo、ex vivo、in vitro のサンプルにおいて、病気の進行や薬効のサインとして酸化ストレスを精密に定量化します。

サービスについて

概要

システイン残基上の反応性チオール基は、酸化還元の変動に応答するため、還元状態と酸化状態の間で状態が異なります。この変化を利用し、本解析は、まず初めに還元状態のタンパク質のチオール基を標識します。次に還元化処理によってジスルフィド結合の架橋を外し、酸化状態であったタンパク質のチオール基の標識を行います。このチオールトラッピング技術により、還元状態と酸化状態のタンパク質を明確に区別し、質量分析により酸化状態を網羅的に検出します。(fig.1

特長

  • TMT標識によるマルチプレックス解析
  • 24のフラクションによるハイスループットかつタンパク質を網羅的にカバー
  • これまで網羅的に解析できなかったタンパク質の酸化ストレスを解析可能

解析の流れ

  1. サンプル調製
  2. システイン側鎖への標識
  3. 還元化処理
  4. システイン側鎖への標識(ジスルフィド結合由来)
  5. Trypsin/LysC による断片化
  6. LC-MS/MS 解析
  7. データ抽出・解析
    解析レポートには、Fold change、ボルケーノプロット(p値を含む)、主成分分析、クラスタリング分析が含まれます。

* サンプルは、1グループ・n=3以上かつ、2グループ以上でご提出ください。
  上記条件を満たさない場合、解析レポートにて統計学的解析が得られませんので予めご了承ください。


サンプル条件

必要量: タンパク質溶液をご提出頂く場合は、200-300μg/sample をご準備ください。
推奨バッファー: タンパク質溶液でご提出頂く場合は、RIPA buffer にて抽出してください。
*細胞ベレットの場合、2.0x106 の細胞数をご準備ください。培養細胞の場合、細胞上清を除去したペレットにてご提出ください。
*組織サンプルの場合、サンプルから 200~300μg のタンパク質が抽出可能な量をご準備ください。
*血清・血漿の場合、サンプル処理によりタンパク質の酸化状態が変化する可能性があります。予めご留意ください。

(サンプル採取時の注意事項)
タンパク質抽出の際に使用するチューブによっては、PPまたはPEなど、チューブ材質由来のピークが検出され、ペプチドのイオン化を阻害し、データ解析に重大な影響を及ぼす可能性がありますので、ご注意ください。また、過剰にボルテックスなどをかけない様にご注意ください。
タンパク質に界面活性剤など(ポリマー)が多量に残留していると、ポリマーがサンプル由来のペプチドのイオン化を阻害し、データ解析に重大な影響を及ぼす可能性がありますので、ご注意ください。
動物検疫・国際条約等に該当するサンプルの場合、輸送手続きに日数を要する、またはお取り扱いできないことがあります。こうしたサンプルは、フィルジェン社提携先にて受入れが不能、または拒否されたりする場合もございますので、事前にお問合せください。

ご注文に関して

参考価格・納期

サービス項目 価格(税込) 納期
RedOx プロテオーム受託解析サービス お問い合わせ お問い合わせ

*本サービスは、海外業務提携先で実施する解析のため、解析料金の他、サンプルの海外輸送費が別途発生します。
*最小の受け入れサンプル数は、6サンプルです。
*1グループ・3サンプル以上、かつ2グループご準備頂くことを推奨いたします。

関連サイト