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- 2025年09月11日(木) 16:00-
近年、細胞の機能は、多様な機能タンパク質の発現量のみならず、それらの動的な空間構成の変化と相互作⽤に依存していることが明らかになってきております。細胞表⾯において、タンパク質は他のタンパク質と動的クラスターを形成し、遊⾛、接着、シグナル伝達など、多様な細胞活動を担っています。これらの動的クラスター(極性)の検出は、細胞活性化の指標としても重要視されるようになってきておりますが、サイトメトリーのようなシングルセルプロテオミクスの定量技術では検出することはできません。⾼解像度の顕微鏡を⽤いると検出は可能になりますが、様々なタンパク質や多数の細胞を同時に解析することはできず、スケーラブルかつ⾼解像度な検出技術が必要とされております。スウェーデンに本拠地を置くPixelgen社は、155種類の細胞表⾯タンパク質を〜1000もの細胞で、同時に分⼦レベルの3次元ナノスケールマップを作成することができるNGSベースの⽅法、Proximity Network Assay(PNA)を開発しました。このPNA技術はバーコード化された抗体とin situローリングサークル増幅法を⽤いて細胞あたり40,000を超える空間ノード(相対位置情報を持つタンパク質分⼦情報)を⽣成します。近接するノードはギャップフィルライゲーションによってリンクし、NGSシーケンシングによってデコードされ、単⼀細胞近接ネットワークデータを形成します。推定空間分解能約50 nmで、細胞ごとに、各タンパク質の発現量、動的クラスターの有無および共局在を捉え、細胞膜上のタンパク質相互作⽤の推定を可能にします。本セミナーでは、PNA技術の原理と特徴、および免疫研究分野における応⽤について説明します。
- キーワード
- 癌免疫学,CAR-T細胞療法,⾎液腫瘍,腫瘍オルガノイド,⾃⼰免疫疾患